多汗症やワキガに効果のあるミラドライ。
マイクロウェーブという電磁波で、脇の皮膚下の「アポクリン汗腺」「エクリン汗腺」に熱を与えて破壊し、短時間でワキガ・多汗症治療を行います。
その高い効果は施術直後から感じられ、またダウンタイムも従来の手術での治療よりも少ないことから、多くの患者様にご満足いただいております。
しかしその一方、ミラドライ治療によってワキ以外の部分の体臭が強くなるという噂があるようです。
結論から言って、ミラドライは脇だけに照射するため、他の部位への影響はほとんどありません。ワキガという体臭を抑えたからといって、他の体臭を引き起こすといった作用はないのです。
ではなぜ、「ミラドライ治療後体臭が強くなる」と考えられるようになったのでしょうか。
いくつか考えられる原因を追っていきましょう。
ミラドライはあくまで、ワキのみの汗腺を処理する施術です。
ワキガの治療としてミラドライを行ったものの、今までわきのニオイが無くなったことで、これまで気にならなかった体臭が気になるようになったという可能性があります。
しかしこれは「ミラドライ治療をして体臭が強まった」ということではありませんので、ご安心ください。
この問題は、実際の体臭に対しての対策を講じることで緩和されることでしょう。
体臭には様々あります。口臭、足の匂い、生活臭、疲労臭、そして俗にいう加齢臭、ダイエット臭なども体臭の一部です。
生活習慣・食生活などの見直し
加齢臭を始めとした体臭は、生活習慣を見直すことで、程度の差はあれども改善することが多いです。身体を清潔に保つことはもちろん、規則正しい睡眠やストレスの緩和も重要です。
また、食事の内容を変えることでも体臭の対策として効果的です。
下記ページでは「ワキガ臭を悪化させる食べ物」「ワキガ臭に効く食べ物」として紹介しておりますが、これは脇以外にもあるアポクリン汗腺からの匂いや、皮脂による体臭に共通しています。是非参考にしてみてください。
病気が疑われる場合、医師の診察を受ける
体臭があまりにもひどくなった場合や、体臭以外にもいくつか複合して身体の不調が見られた場合、病気を疑ってもよいかもしれません。
肝炎等の肝臓疾患、糖尿病、十二指腸潰瘍など、体から臭いを発する病気はいくつもあります。
ミラドライを受けた後すぐに発症した、という可能性がないとは言い切れませんので、体臭が明らかに強くなった、と感じた方は医療機関を受診することをおすすめします。
ミラドライでは、ワキの汗腺をピンポイントに破壊します。本来脇から出るはずだった汗が他の部分に回ることで、体臭が強くなった、という可能性も0ではありません。
ただし、ワキの汗腺は全身に分布する汗腺のうちわずか2%です。例えミラドライの影響で汗が増えたとしても、ほとんど実感はできない量でしょう。
全身の汗に対して制汗剤を使用するなどの対処法はあります。しかし実際のところ、汗が増えたように感じる方のほとんどは「気にしすぎ」かもしれません。
そう「ミラドライ治療を受けて体臭が強くなった」と感じる最大の原因は「気にしすぎ」。
「なんだ、そんなことか」と肩透かしをくらったように感じるかもしれませんが、体臭や多汗などは精神的な部分も関わっています。これまでワキガで悩んでいた方は、やはり自身の体臭に特に敏感になるものです。
そもそもワキガ臭・体臭というのは、人の嗅覚というあいまいで不確かなもので判断されます。どの程度まで行ったら臭うとか、何がいい臭いで何が不快な臭いかとか、そのようなものはすべて個人の判断になります。
当院の患者様の中にも、人並み以下の臭いしか持っていないにも関わらず自分がワキガではないかと悩んで相談に来る方も実際多くいらっしゃいます。
ある程度の体臭は誰にでもあるもの、と割り切ることが大切です。
割り切るといっても、やはり難しいこともあるかもしれません。
そうして体臭を気にし続けていると、毎日かなりのストレスを感じるはずです。疲労やストレスが溜まっていくと、本当に体臭が強くなってしまうこともあります。
ミラドライ治療や体臭について不安なことがあれば、お気軽に当院までご相談ください。