わきが・多汗症治療にはいくつか種類がありますので、ミラドライと従来の治療法とを比較してみたいと思います。
ミラドライ | 手術 (剪除法) |
ボトックス注射 | |
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効果 | 半永久的 | 半永久的 | 3~6ヶ月程度 (個人差あり) |
傷跡 | なし | 残る | なし |
ダウンタイム | 短い | 1~2週間 | 短い |
治療時間 | 約1時間 | 約1~2時間 | 約10分 |
通院回数 | 治療日のみ | 抜糸などあり | 定期的 |
効果の実感 | 治療直後 | 固定が外れてから | 4~5日後 |
ミラドライは色々な医療分野で使われているマイクロウェーブ波という電磁波を使用して治療を行います。
皮膚を傷つけずに、わきに存在するアポクリン腺とエクリン線を破壊する事が出来るので汗の分泌量を抑えられます。
汗腺が集中している皮下2~3mm部分に、ミラドライのエネルギーが集まる様に設計されているので、汗腺以外に傷が付く事はありません。
治療にかかる時間は約1時間で、施術当日から効果を実感できます。
また、ミラドライは皮膚への負担が少ないだけでなくその効果も永久的なものなのです。
メスを使用する剪除法(せんじょほう)は、わきを3~4cm程切開して、アポクリン腺をはさみで取り除くという手術法です。
医師自らアポクリン腺があるの場所を見ながら手術出来るので、剪除法(せんじょほう)は永久的な効果が得られる手術法として知られています。
また、保険医療指定機関ならば健康保険も適用されるのです。
ですが、わきの皮膚を3~4cm程切開する訳ですから手術後は傷跡が残る事になります。
さらにダウンタイムも長いので、手術後は10日程安静にしていなければなりません。
※ダウンタイム…日常生活に支障が出なくなるまでに回復するまでの期間。
ボトックス注射は、汗がたくさん出る原因となっているエクリン汗腺の働きを抑える事が出来るボツリヌストキシンをワキの下に注射して、汗の臭いと汗の量を軽減させるというものです。
注射器を使用しますので傷跡は残りませんし、短期間で治療を終える事が出来ます。
また、ダウンタイムもありませんので、治療を受けた事を周囲に知られたくないという方にも最適です。
ですが、ボトックス注射の場合は効果が表れてくるまでは2~3日かかりますし、そしてその効果も半年程しか持ちません。
最近では、多汗症・わきが(ワキガ)の治療方法を入念に調べて来院される方が増えています。代表的な多汗症・わきが治療は病院で行う手術ですが、インターネットなどで調べていくなかで“切開せずマイクロ波で汗腺を破壊する”ミラドライに出会い、詳しく調べてからフェミークリニックにお越しになる方も多くいらっしゃいます。
そこで必ずと言っていいほど質問されるのが「ミラドライと手術はどちらがいいの?」「ミラドライではなく、手術のほうがいい場合とは?」といったもの。
結論から言うと、手術をしたほうがいいケースは下記の2つのみです。
これらにあてはまらない場合は、より負担の少ないミラドライがおすすめです。
【手術→ミラドライ】は難しいですが、【ミラドライ→ミラドライ】【ミラドライ→手術】は可能です。ただ、フェミークリニックに来院された患者様はミラドライの治療効果にご満足いただいており、これまで【ミラドライ→手術】と治療された方はこれまでにいらっしゃいません。
多汗症・わきが治療をお考えで「ミラドライと手術のどちらがいいのかわからない」という方は、当院にお気軽にご相談ください。
過去に何らかの多汗症・わきが手術を行っている場合、手術によって皮下組織を除去しています。その薄くなった皮膚にミラドライで治療を行うと、熱傷などのリスクが上がってしまうため当院では治療を行っていません。
ミラドライは複数回の治療が可能ですが、万が一それでも満足のいく治療効果が得られなかった場合は、これまでと違う方法でアプローチするという意味で手術をご提案する場合があります。
ただ、お伝えしておきたいのはミラドライと手術の治療効果はほぼ同じということです。違いがあるとしたら、汗腺を目視して除去しているか、そうでないかという点のみ。手術は脇をメスで切開し、ドクターが汗腺を目で確認しながら切除していきますが、ミラドライはこれがありません。ミラドライはマイクロウェーブによって照射範囲の汗腺をくまなく熱破壊するため、汗腺をなくすという意味では同じ効果が得られます。
ご来院いただきましたら、まずはドクターによるカウンセリングと診察です。
また、ワキにガーゼをはさみ、においの度合いや汗の量をチェックします。
ミラドライの特徴や施術の説明、施術後の注意点などをご説明します。
治療についての不安、ご質問が不明な点がありましたらお気軽にご相談ください。
※ミラドライは局部麻酔を使用します。
妊娠中の方やペースメーカーなどを使用している方、酸素補給が必要な方は治療が受けられませんのでご了承ください。
カウンセリング後、施術用のガウンに着替えていただきます。
※施術する際には、ワキの毛を事前に剃って頂く必要があります。
治療日前にワキの毛を剃ってご来院ください。
発汗する場所と毛のある場所を中心に、一時的なマーキングをする治療用テンプレートを脇に当てます。
薄い紙を脇に当て、アルコールを含ませた綿でマーキングが皮膚に移るようにし、完全に移ったら、薄い紙を取り、マーキングが完了します。
マーキングシートに基づいて麻酔薬を注入し、脇の下で痛みを感じないようにします。
注射が完了したら、麻酔が効いてくるのを待ち、治療を開始します。
麻酔が効いたらマーキングによって決められた照射エリアをマークに合わせて照射をいたします。
照射している皮膚の表面はハンドピースの冷却装置により、やけどや傷つくことはありません。
一箇所への照射は30~40秒程で終了します。
ワキの大きさによりますが、通常20分程度で片わきの照射は終了します。
ミラドライ施術後は約15分間、術後の赤みや腫れを抑制するために
照射部位を冷却いたします。
※治療後数日間は激しい運動はお控えください。
小さいお子様の場合、ミラドライでも手術でも治療は行えません。治療をしても成長過程で細胞組織が作られていき、再発の可能性が高いためです。成長がほぼ終わった10代後半からの治療をおすすめしています。
未成年の方は、保護者の同意が必要となります。
カウンセリング時には保護者の方と一緒にご来院ください。