「このニオイ…ひょっとしてうちの子供ってワキガ?」
「両親がワキガだから、きっとこの子も将来ワキガになるはず…」
このようにお悩みの親御さんは多いのではないでしょうか。
これまでは、ワキガといえば基本的には思春期を過ぎてから発症するものでした。しかし、近年の食生活の欧米化に伴って、ワキガの発症が低年齢化してきていると言われています。
「ワキガが原因で、子供がいじめられたらどうしよう」という思いから、できるだけ早くワキガ治療を受けさせたいというお気持ちはよくわかります。
しかし、ワキガは他の多くの疾患とは異なり、早期治療が良いというものではないのです。
未成年のうちは、ワキガの原因であるアポクリン腺も成長途上にあります。アポクリン腺は一般的に、思春期の第二次性徴に伴って増加します。
したがって、思春期以前の段階で手術やミラドライでワキガ治療を行っても、しばらくすると新たなアポクリン腺が生まれてワキガが再発してしまう可能性が高いのです。
子供のミラドライ治療はおすすめしておりません
ワキガ治療、特にワキガ手術ともなると、子供にとって大きな身体的・精神的負担になります。
ミラドライなら施術中の痛みやダウンタイムは格段に少ないものの、それでも麻酔注射などの必要がありますから、再発するたびに治療を受けるというのは決して楽なものではありません。
「ミラドライなら子供のワキガでも治療可能!」としているクリニックもありますが、フェミークリニックではこのような理由から、思春期以前のお子様へのミラドライ治療はおすすめしておりません。
ミラドライ治療は、女性の方は16歳前後、男性の方は18歳前後をおよその目安としておすすめしております。
子供のワキガ、となると親御さんはついつい心配してしまいますが、意外と本人や周りは気にしていないケースが多いもの。
心配してあれこれ言ってしまうと、お子様を余計に悩ませてしまいかねません。
先にも述べたように、アポクリン腺は思春期の時期に成長するものです。したがって、それ以前の段階ならニオイもさほど強くありません。
お子様にまだワキガの自覚がなければ、衣服に消臭剤を使う、ボディソープをデオドラント効果のあるものにする、などといったケアでも十分です。
小学校高学年くらいになったら、出かける前のエチケット・身だしなみの一環として制汗剤の使用を習慣づけてあげるとよいでしょう。
「成長と共に、制汗剤ではニオイが抑えきれなくなってきた…」といった場合には、クリニックでのワキガ治療も視野に入れてみましょう。
子供のワキガ手術やミラドライ治療はおすすめできない、というのは上で述べた通りですが、そうは言ってもワキガの悩みは成長が完了するまで待ってくれるわけではありません。
未成年の方のワキガ治療としては、当院ではボツリヌス菌注射による治療をおすすめしております。
両わきに注射を施すだけで、汗の量やニオイが劇的に減少します。注射した部分に痛みや痺れが残るなどといったダウンタイムもありません。
ボツリヌス菌注射の効果は3~6ヶ月程度持続します。
フェミークリニックには、親子でカウンセリングに来る方も多くいらっしゃいます。
クリニックでのワキガ治療について、デメリットやリスクまできちんとご説明いたします。
また、日常生活の中でのセルフケア等についても、医学的観点からきちんとアドバイスさせていただきます。
カウンセリングは無料です。まずはどうぞ、お気軽にご相談ください。
(※未成年の方の治療には、保護者の方の同意が必要です。カウンセリング時には、親権者の方と一緒にご来院ください。)