ボツリヌス菌注射(ボトックス)は打ち続けると効果が無くなる?

ボツリヌス菌注射(ボトックス)は打ち続けると効果が無くなる?

多汗症の治療に高い効果を発揮する、わきのボツリヌス菌注射(わきボトックス)。
効果の持続は半年ほどと一時的ですが、手軽な注射だけで多汗症の症状をしっかり抑えることができますから、当院でもとても人気の高い多汗症治療です。

そんなボツリヌス菌注射治療について、患者様からこのようなご相談を頂くことがあります。

「効果が薄れるたびにボツリヌス菌注射を打ち続けているけど、だんだん効果が無くなってきたような…」
「ボツリヌス菌注射を何度も繰り返し打っていると、抗体ができて効果が無くなるって本当?」

せっかくボツリヌス菌注射の治療を受けても、効果がなくなってしまっては意味がありませんね。
患者様に安心して治療を受けていただくため、ボツリヌス菌注射によって抗体ができるリスクについてご案内いたします。

ボツリヌス菌注射(ボトックス)と抗体について

結論から言えば、ボツリヌス菌注射(ボトックス)を打ち続けることで効果が薄れる、というリスクはございます。
それでも「ボツリヌス菌注射を受け続けている方全員が効果を感じくくなる」ということではありませんので、ご安心ください。

効果が薄れてしまうのは、体の中にボツリヌス菌への「抗体」ができてしまうから

「抗体」とは、異物が体内に侵入したときに、体の中からそれを追い出そうとする為にできる対抗物質のことです。仕組みとしてははしかやインフルエンザ等のワクチン接種と同じですが、ボツリヌス菌に対しての「抗体」ができてしまうと、それ以降ボツリヌス菌注射が効き辛くなってしまいます。
もちろん、多汗症治療で使用されるボツリヌス菌注射は、抗体ができる程の注入量ではありません。それでも、美容の為に行う目じりや眉間のしわ等へのボツリヌス菌注射(ボトックス)に比べれば面積が大きく、注入量も多いと言えるでしょう。その為、ボツリヌス菌注射による多汗症治療で効果をしっかりと持続させるには、抗体形成がされやすいとされている「頻繁な施術」を避けることが重要です。
短期間のうちに多量のボツリヌス菌製剤を注射する他にも、過去にボツリヌス菌での食中毒「ボツリヌス症」にかかったことがある、注射の際に血管内へボツリヌス菌が入った、等で抗体ができることもございます。

そのようなリスクを避ける為、どれくらいの頻度でボツリヌス菌注射(ボトックス)を受ければよいのでしょうか?

ボツリヌス菌注射(ボトックス)での多汗症治療、おすすめ頻度は年2回

ボツリヌス菌注射(ボトックス)での多汗症治療、おすすめ頻度は年2回

適切な量を適切なペースで注入すれば、抗体ができる可能性はきわめて低いといえるでしょう。フェミークリニックでは、施術間隔は少なくとも3か月、できれば半年程度期間を空けることをお勧めしております。
「それでは効果を感じづらいのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、それは施術の時期を考慮することで最大限効果を実感していただけます。

多汗症へのボツリヌス菌注射(ボトックス)おすすめの時期

多汗症は、やはり気温が高い「夏」になると症状が気になる方が多いです。単純に発汗量が多くなることだけでなく、薄着で汗ジミが目立ちやすくなるから、という理由もあるでしょう。
「夏の間、汗を気にしないでいたい」という方は春ごろにボツリヌス菌注射(ボトックス)打つことで、満足の行く効果を得られます。また「自分は軽度の多汗症なので冬は制汗剤などで抑えられる!」という方であれば、時期を考慮することで年一回の施術で済む場合もございます。

しかし「ボトックス注射を2、3か月に一回受けても汗が気になってしまう……効果が薄くなってきたのでは?」と心配される方もいらっしゃいます。
もし本当に抗体ができてきているならば、ボトックス注射を受けてすぐ効果に違和感を感じることが多いです。それは本当にボトックス注射が効かなくなってきたといえるのでしょうか?

ボツリヌス菌注射(ボトックス)が効かない……
原因は「気にしすぎ」かも

ボツリヌス菌注射(ボトックス)が効かない……<br>原因は「気にしすぎ」かも

実は、「ボツリヌス菌注射が効かなくなってきた」と感じてしまう一番の原因は「気にしすぎ」であることが多いのです。
そもそも、多汗症の原因の中には「緊張」や「ストレス」といった精神的なものがあります。緊張などによってホルモンバランスが崩れると、自律神経のバランスが乱れ、暑くないのに汗をかいてしまうのです。「ボトックスが効かなくなってきたのかもしれない」と心配してわきに意識が向いてしまうと、そのストレスで汗の量も増えてしまいます。
また、汗の量を意識しすぎるあまり、通常の脇汗の量でも「わき汗が出ている!」と過剰に反応してしまうこともあります。ボツリヌス菌注射を受けてすぐの、ほとんど汗の出ない状態を経験していると、余計にわき汗に気づきやすくなっているかもしれません。

人間が一日でかくわき汗の量は、個人差や季節の差はあるものの、スプーン一杯程度と言われています。多汗症の方は、それ以上に汗をかいてしまっていることがお悩みなのだと思います。そして、ボトックス注射での多汗症治療は、全く汗が出なくなる訳ではありません。多少の汗をかいた事が「=ボツリヌス菌注射(ボトックス)の効果がきれた」と繋がるわけではないのです。
難しいかもしれませんが、汗のことを気にしすぎずに生活することが重要です。

また、ボツリヌス菌注射での多汗症治療の効果をより高めるために、いくつかの多汗症対策を行うこともできます。

keyboard_arrow_right多汗症の効果的な対策

ボツリヌス菌注射(ボトックス)の効果に不安を感じたら、医師に相談しましょう

「ボトックス注射の効果が切れた気がするけど、気にしすぎなのかな?」と判断に迷うこともあると思われます。
そういうときにはあまり考えこみ過ぎずに、すぐに医師に相談してしまいましょう。
フェミークリニックでは、様々な多汗症の症例を経験した医師が、的確に患者様の症状を診断いたします。安心いただけるサポート体制を目指し、アフターケアも徹底しておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。

また、「ボツリヌス菌注射ではどうしても満足のいく効果を感じられない」という方は、抗体形成リスクのない「ミラドライ」での多汗症治療という手段もございます。

患者様のそれぞれの症状・お悩みに合わせて、日常生活から具体的な施術効果まで多角的にアドバイスをさせていただきます。もちろん、フェミークリニックのカウンセリングは無料です。どうぞお気軽にご相談くださいませ。

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